情熱ケミストリー エピソード3「株式会社バンスポート新物流拠点プロジェクト」

Introduction

「総合街づくり企業」ヨシコンが手がける企業誘致は重要な事業の一つである。1年足らずで新たな物流センターを完成させるというチャレンジに、ヨシコンがどのように関わり、成功への化学反応を引き起こしたのか、一つの企業の未来のため果敢に実現に挑んだ2人に話を聞いた。

秋野 徹

秋野 徹 取締役
レジデンス事業本部副本部長

神保 純一

神保 純一 株式会社バンスポート
代表取締役

物流センター新設に懸けた、
熱い半年。

神保

物流業界は今、ニーズが多様化し続ける一方、トラックドライバーの人手不足解消が喫緊の課題となっています。お客様のご要望に応えつつ、働き手の勤務体系を整える、その一つの目標として、どうしても物流センターを新設したかった。実現に向けインターネットで土地を探していたところ、まさにふさわしい物件を見つけたのです。

秋野

仲介業者を通じて神保社長を紹介されたのは昨年の6月ぐらいでした。1万㎡を超える広さの土地に、物流センターを建てたいというお話でしたが、その時にはすでに翌年5月にゴールラインが引かれていました。

神保

今回のプロジェクトを決意した大きな要因は立地の良さでした。開設されたばかりの東名高速道路の大井川焼津藤枝インターチェンジに近く、東西に距離がある静岡県の配送網を網羅するための中間地点としても重要な位置にあったこと、津波ハザードマップから外れていることなど、今考えてもこれ以上の好条件はありません。ただ、物流センターを使って下さるお客様からの契約条件が「5月1日に新しい倉庫が完成していること」。その時点で1年を切っていましたから、はっきり申し上げて非常に不安ではありました。

秋野

神保社長が迷っていらっしゃることは分かっていましたが、同時に、悩んでいる時間がないことも明白でした。ただ、倉庫を使う予定のクライアントが、信頼のおける日本屈指の大企業だったこと、その他の条件も決して悪くなかったことから、これは神保社長にとってめったにないチャンスだと思い、必ず実現できると確信しました。何より、会社の成長を目指し、リスクも覚悟の上でチャレンジしたいという熱い思いを神保社長ご本人から直接聞いたとき、これは失敗させるわけにはいかない、力になりたいと強く思ったのです。

静岡県焼津市にて
新たな物流が動き出します。

東西の距離が長い静岡県において、とりわけ中部地区は物流拠点の要衝になりうるといわれています。今回、新たに完成した株式会社バンスポートの物流センターは、平成28年に共用を開始した大井川焼津藤枝スマートインターチェンジまで約3.1km。11,654.43㎡の土地に、約7000㎡の規模を持つ倉庫が車で約5分という近さは、全国の顧客をカバーでき、かつドライバーの労働環境の改善につながる可能性を持っています。将来を見据え地域に貢献する企業を、ヨシコンがバックアップしています。

大井川焼津藤枝スマートインターチェンジ
共用開始:平成28年3月12日

「ヨシコンなら」という信頼と実績が
情熱をサポート。

神保

倉庫の建設とクライアントとの契約をほぼ同時進行する中で、お客様から「本当に間に合うのか」と尋ねられました。当社にとっては年商を超える投資であり、誰が見てもタイトなスケジュールでしたので、実現したいという思いがある一方で、私自身も「万が一間に合わなければお客様に迷惑がかかるのでは…」と心が揺れたことは一度や二度ではありません。そのたびに「大丈夫」と背を押してくれたのが秋野さんでした。

秋野

社内で建築担当者に確認しましたが、幸い土地の地盤も良く、地盤改良に時間をかけなくていいことが分かりました。だから絶対に間に合うはずだと。その上で、当社ができるところから着手しようと考えました。ヨシコンにとって企業誘致は重要な事業の柱であり、私自身もこれまでいくつも大きな案件を手がけてきました。その経験上、企業誘致は地域への影響も考慮しなければならないこと、地域住民の方や行政に説明しなければならないことも理解していました。ですから、地元説明会を迅速かつ誠実に行い、スケジュール通りスムーズに建設を進められる態勢を整えました。

神保

近隣の皆様への説明会を早急に手配して下さったのは本当に助かりました。また、具体的な建設スケジュールを書面にしていただき、実現可能であることをクライアントに提示できたことも、理解を得る強い手掛かりになりました。実際、お客様が「ヨシコンが造るなら大丈夫だろう」と信頼して下さったことが、契約に結び付いたと思っています。

この地域の物流を変える
新たな潮流として。

神保

融資から始まり、各種補助金申請や契約内容のリーガルチェック、近隣住民や行政との関わり、スケジュール進行など、秋野さんには本当にあらゆる面で助けていただきました。実際、「ヨシコンが関わっているなら」と、スムーズに進んだ場面も多く、この地域で信頼と実績を築いてこられたことを、あらためて実感しました。誰も真剣に聞いてはくれないだろう、と迷いながら思いを打ち明けたとき「分かった、やってみましょう」と言って下さった秋野さんの言葉で、私も決心が定まりました。あの日があったから4月5日に竣工式が迎えられた。そう言っても過言ではないでしょう。

秋野

ヨシコンは不動産会社ですが、決して「土地を売り建物を建てて終わり」ではありません。私たちの仕事は、そこから地域がどう変わっていくか、企業がどう成長していくかを見つめ、その後も関わり続けていくことなのです。今回は神保社長にとって、またとないチャンスだと直感しましたし、さまざまなタイミングがうまくかみ合ったプロジェクトでした。5月のオープン時には2千坪の倉庫が埋まるといいますから、間違いなくバンスポートはこの地域の物流業界における、新たな潮流となるでしょうね。

神保

強く思うことで、なにごとも形になる。今回の件でそう感じました。物流業界は今、適切な商品を、適切な場所に、適切な時間に、適切な条件で、適切なコストで供給するだけでなく、これらをクリアしつつトータルコストを下げる方法を模索しています。今回の物流センター新設によって、トラックドライバーの勤務時間の短縮、人手不足解消にも貢献できる会社を作り、力を貸して下さった皆様に物流を通じて恩返しをしていきたいと考えています。