情熱ケミストリー エピソード1「七間町再開発プロジェクト」

Introduction

「総合街づくり企業」として、積極的に街づくりに携わっているヨシコン。マンション・住宅地開発、市街地活性など、街全体の賑わいを創出するプロジェクトの一つが、静岡市内の繁華街の中でも文化的に成熟し、歴史もある七間町エリアでの再開発だ。
変わり続ける街のあり方や課題に対し、本来街が持つ魅力やここで暮らす価値、予想しうる人の流れなど、プロジェクト内で幾度も議論が重ねられ、将来に向けたモデルケースを作り出して行く。
レジデンス事業本部、エンブルマネジメント事業本部がタッグを組み生まれた「化学反応」で、この街はどんな輝きを放ち始めるのか。担当者2人に話を聞いた。

七間町再開発事業イメージ模型

七間町再開発事業イメージ模型

金森 建史朗

金森 建史朗 レジデンス事業本部
マンション開発2部 部長

鈴木 浩峰

鈴木 浩峰 エンブルマネジメント事業本部
プランニング課 課長

「七間町ブランド」を生かし、
次代の街をつくる。

金森

七間町はかつて映画館が軒を連ねる、静岡市内でも指折りの繁華街でした。そうした歴史や文化と共存し、「七間町」というブランドを生かしながら新たな街を作り上げるというのが、プロジェクト全体の目的です。立ち上げ当初から、お客様に「この街でどんな風に住みたいか」「ここでの暮らしに何を望んでいるか」を直接お聞きし、それを集約して設計サイドと議論を始めました。

鈴木

今回は当社初のタワーマンションであること、そして街のランドマークとしての建物の存在感を持たせることも、最も考慮すべき課題の一つでした。ヒアリングや何気ない会話の中からすくい上げた内容を具体化するのが設計の仕事ですが、逆に、こちらが得た情報を「こういうのも七間町に合うのでは」と提案することもありました。

自社マンションでも採用。
ヨシコンPCa部材。

ヨシコンでは、建築部材にもこだわっています。七間町に建築中のマンションでは、工場製品化した柱・梁・壁・バルコニーを採用。その高い強度や精度が活かされています。デザイン性や品質は当然のこと、PCa部材を使うことで工期が短縮され、作業員の数も抑えられるため、現場管理の負担が軽減する、というメリットも。
これからも、自社マンションをはじめ、さまざまな建物でヨシコンPCa部材を採用・提供していきます。

この街ならではのサービスが、
事業部の連携で実現。

金森

例えば、静岡はまだ車社会ですが、七間町での暮らしを考えたとき、東京や名古屋などの大都市で普及し始めているようなカーシェアリングやレンタサイクルといった、新しいサービスを取り入れられるのでは、という話がありました。実際、お客様に話を聞いてみると、郊外から七間町に住まいを移す際、車を手放すという声もあり、今後、サービスを導入することになっています。そういうトレンドをいち早くキャッチするのが重要だと思います。

鈴木

もともとヨシコンは、部署間の意思伝達が一方通行ではなく、互いに意見を出し合いブラッシュアップしながら進める事を意識してます。ですから、このようなやりとりは決して珍しくなく、普段から行っているプロセスです。お客様が求めているものと合うか、この街に受け入れられるか、どういうシステムにするか、今建設中のマンションに間に合うか、といった内容は、設計だけで決められないことの方が多いので、とにかく部署間で連携し、情報交換や話し合いを行います。そうすることで、新たなビジョンが見えてくることも多いですね。

金森

トレンドを組み入れるという意味では、七間町のようなフラッグシップとなるマンションは話題性があってお客様からの反響もいいんですよ。
七間町は、公共施設や商業施設が近いといった利便性以外に、落ち着いた「成熟した大人の街」という雰囲気や、こだわりのある食料品など「楽しめるお買い物」ができる店に歩いていけることも、大切な要素の一つだったと思います。

新しい人の流れが賑わいを生み、街が潤う。

鈴木

再開発というと、一般的には「古い建物を一新する」とイメージされることが多いですが、そのブロックだけを作り直すというよりは、街のよさや雰囲気を生かしつつ、人の流れを動かす、という意味合いの方が重要だと思います。七間町もマンションや水道局ができるなど、開発の途中ですが、すでに人の流れが変わってきていると実感していますね。

金森

今建設中のマンションも含めると、純粋に600人ぐらいが増えることになりますからね。静岡市内はもちろん、静岡県外から七間町を気に入って入居を決められた方も多く、当社にとってもこれまでにない、新しい出会いが増えるきっかけになりました。

鈴木

設計者は普段から、街がどのように変わっていくかをイメージすることが多いんですよ。ここにこんなカフェがあったらいいな、この場所でゆっくりくつろいでほしいからベンチを計画しよう、座った時に視界にグリーンがほしいから生垣を作ろう――いつもそんな感じで街を眺めています。それに、本当に魅力的なデザインの建物は、それだけで人を呼ぶ力があると思うんです。そうやって人が行き交い、賑わいのきっかけになるデザインを意識して提案できたらいいなと思います。街が少しずつ成熟していくのを見続けたいですね。

金森

とても個人的な思いですが、静岡に観光客を増やしたいという理想があるんです。世界遺産になった富士山や伊豆など、観光資源には事欠かないし、おいしいものも豊富です。なにより、この街を人に歩いてほしい。七間町につづき、清水駅前でも中心市街地活性化として官民一体となった街造りが進んでいます。今回のプロジェクトに関わった経験を、コンパクトシティとしての静岡の街づくりを考えるのに生かして、人も街も潤う働きかけをしていきたいですね。

時代とともに移り変わる街と、人の流れ。
新たな七間町の物語が、
このケミストリーから紡ぎ出される。